Aoyama Style

インタビュー

神田うのインタビュー

実業家って言われているけど、私はクリエイター。
人生の中にデザインすることが組み込まれているんです。
自分が関わったもので皆がHAPPYになることが
何より嬉しいんです。

ないから自分で作る。それが原点

 私は5、6才の頃からバービー人形の既成服のデザインがヘンで納得ができなくて、ママに縫い直してもらっていましたね。10代からは、パリなどへ行くと、スーツケースの半分以上、日本にはないデザインのストッキングなどを買い込んでいました。私のデザインで世間の人のファッションを変えることになったのは、ストッキングの「トゥシェ」ですが、その前までは、「ほしいものがないから自分で作る」って感じで、ダイヤモンドの石を並べて指輪やブレスレットなど身につけるものをデザインしていました。
 ウェディングドレスの「シェーナ・ドゥーノ」はプロデュースして6年目です。年2回のコレクションも10シリーズになりました。モノを作るって、自分の頭の中の感性を全部、形にして出さなきゃいけない仕事。私、アイデアは溢れるほど出てくるので、デザインするのはたやすいのですが、商品なのでコストの問題から100%のものは不可能。でも、予算の中でより近いものを作りたいので、プライベートの時間を裂いて、おつき合いのあるメーカーの社長さんのパーティとかに行ったりして、安くしてもらうようにお願いするんです。社交関係もモノを作るには大切。この人脈も自分が培ってきたものです。

感性を磨くための経験は惜しまず

 一流のものを見て、着て、触ったことがない人に、いいドレスが作れるわけがないんです。私は、バレエやオペラ鑑賞をしたり、一流のレストランへ行って、花のアレンジやテーブルセッティングを見たり・・・。そうやってお金をかけて経験を積んでいるので、それが全部身になっているんです。
 私はバレエもモデルもやっていたので、着る側の気持ちもわかります。体のどこで服を着るのかわかっているから、着た時にシルエットが美しく見えるドレスが作れる。消費者であり、作り手。だから今、売れているんだと思います。ドレスに限らず「トゥシェ」もストッキングでは記録的な1200万足以上売れていますし。絞りたてのオレンジジュースはおいしいけど、かすかすのオレンジジュースはおいしくない。アイデアが涌かなくなったら、私は辞めます。
hair&make-up:AkemiOgino / Stylist:Menko Nishino
取材協力:青山エリュシオンハウス
衣装協力:クラウディア「Scena D'uno」

青山で結婚式。気持ちわかるっ

 青山で結婚式。その気持ち、すっごくわかりますね。私のイメージだと「アニヴェルセル表参道」が出来たことが関係していると思いますね。この街はパリっぽい。いい街づくりをしようという美意識の高い人達によって守られていて、ずっと残っていく感じ。青山で結婚式をあげたら10年後、20年後も夫婦揃って訪れたい場所。私自身も青山が大好きなのですが、土地事体にいい空気が流れているんですよ。実際、風水の先生も言っていましたけど。日本人は流行に流される傾向がありますが、この街は真面目できちっとしている。結婚は、人生に一度の晴れ舞台の場だから、いきつくところは青山。やっぱりそうだよね〜って思います。

うのの結婚式は「感謝祭」!?

 特にプランはないんですけど、こういうお仕事をしているし、絶対、「ジミ婚」は許されないんですよ。誕生日だってやらないっていっても勝手にみんな集まってやってるし。モデルでファションショーに出ていたので、「うのちゃんが結婚する時は…」って熱心なラブコールをくれるデザイナーの方が多くて、もし、自分でドレスやダイヤモンドジュエリーをデザインしていなかったら、いったい何着着ることになるか…。お付き合いが多いので、私のウェディングはいろいろ考えて整理しないと大変。やらないのが一番なんですけど、そうは問屋がおろさない。ノーギャラ、というかすごい持ち出しの多い一つのイベントですよね。私を支えてくれている方々のための「感謝祭!」という感じですかね。それも成功させなきゃけないし。でも、楽しんでやりますよ。私は何が嬉しいかっていうと自分が関わったものに関して、皆がHAPPYになれる結果を残してるってこと。そこにすべてのやりがいを見い出しているんです。

私の未来の夫は…

 よく、うのちゃんの本当の顔はどれ?って言われますね。人間ってひとつの面しかないってことがない。球のようで、それを寄りで見たり引きで見たり、だから見える部分は一部。私は仕事でも、プライベートでも、その場で期待される「うの」の一部を見せています。だから、全部を見せられる、見てもらえる人は「一番近い人」。私はすごい兄弟と仲がいいんですが、特に一番下の弟の前では平気で泣いたりします。やっぱり家族だけじゃないですか?語れるのって。これから家族になる人もそう。恋愛なんてお手軽にいくらでも出来るけど、自分の全部を見せられる相手じゃないと最終的に深いところで愛せない。だから魂が同レベルで本当に分かりあえる人が、私の「未来の夫」になる人だと思います。

うのは進化を遂げる

 基本的にはかわいいおばあちゃんになれたらいいなと思ってるんです。明確な目標はないけど、人間は自分が出来ることをやればいいと思うんですよ。必ずやらなきゃいけないことって目の前に来るんです。悪い言い方だとそれに掴まらずを得ない。いい言い方だとこれをやることによって自分が成長できるって感じ。人間は成長する生き物だから進化しなくては生きている意味や価値がない。年をとることが進化じゃないし、老いるわけでも、若返るわけでもなく、”進化を遂げる“。私は、ネガティブには絶対思わないタイプだから、20歳に戻してあげるって言われても、私、もう1回10年やるのは嫌。「良かった、やっと31歳になった」って思ってる。これから10年後の自分に会うのが楽しみですね。この間に自然と結婚もするだろうし、子供も産むと思います。でも、仕事だけは、絶対していると思いますね。

Profile

1975年3月28日、神奈川県生まれ。小学校の時にクラシックバレエを習いはじめ、東京新聞バレエコンクール入賞をはじめ、多くの賞を受賞。14歳の時にスカウトされモデルデビュー。19歳で女優・タレントに転身。テレビ、ラジオ、舞台、映画などで幅広く活躍。95年「ゴールデンアロー賞新人賞(芸能)」、99年、日本セレブリティ・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。また、デザイナーとして、グンゼ「Tuche」(ストッキング&下着)をはじめ、クラウディア「Scena D, uno」(ウェディングドレス)、セイコージュエリー「DUNOA」(ジュエリー)のデザインも手掛けている。現在、ドラマ「プリマダム」(NTV)出演中。

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