Aoyama Style

インタビュー

車窓越しに感じる青山。

 青山は好きですね。事務所もずっと青山ですし、親しみのある街のひとつです。やっぱり東京を代表する街ですし、来るといまだに「すごいなあ」と思ってしまいます。最近は忙しくて、この街と私の接点はもっぱら仕事の移動中ですけど、車の中から眺める青山もいいものです。美しい街並を眺めているだけで心が落ち着きますし、とくにこの時期は緑も多くて気持ちいいですよね。「今どんな服が流行ってるんだろう」って、街を歩いているお洒落な女性たちをチェックするのも密かな楽しみです。

「神南署安積班」、再始動。

 最近は7月5日にスタートするドラマ『ハンチョウ〜神南署安積班〜』シリーズ3の撮影で忙しい日々を送っています。今回は新たに唐十郎さん、本仮屋ユイカさん、京野ことみさんらを迎え、毎回のゲストも素晴らしい方々ばかりと共演させていただいています。これまでのキャストに主だった変化はありませんが、鑑識係長役として唐さんが入られたことで全体のテイストが少し変わったかも。佐々木蔵之介さんとの渋いやり取りや、シリーズ2までにはなかった鑑識ならではの解決方法には是非注目していただきたいですね。元々このドラマは、小さいお子さんにも観ていただける内容ですし、月曜8時の放送ですから、例えば家族でご飯を食べながらとか、そういう団らんの場で愛される作品に育っていけば最高ですね。
黒谷友香さん
日常の句読点にあるもの。

 ドラマの撮影中はあまり時間が取れないのですが、休日はいつも千葉にある乗馬クラブで過ごします。エバーグリーンホースガーデンといって、まだ上京したばかりの頃、乗馬に誘ってくれた仲間たちと時間をかけて手作りしたところなんです。ここには乗馬施設のほかに、農場やガーデン、レストランなどがあるんですけど、滞在中はいつも愛馬のラルフと遊んだり、畑仕事や植物の手入れをして自然を満喫します。そうやってもう10年以上、東京と千葉を行き来する生活を続けていますね。
 やっぱり土の匂いや感触、緑、動物が身近にあるっていいですよ。今私たちの畑では、ファーミングという呼び名で、お洒落に楽しく農業をやっていて、私も軽トラやトラクターを運転しながら汗を流していますけど、都会だと、そこまで本格的な農業はなかなかできない。それにちょっと運動したいなと思っても、ここなら蛙が鳴く360度の田園風景の中でジョギングできますし、散歩しながら集めた木の枝でオブジェを作ったり、拾ってきた松ぼっくりにアロマオイルを垂らしてリフレッシュしたりと、いろいろな楽しみ方がある。ふだん東京にいる分、ここにあるすべてが私を癒してくれるというか、完全にリセットして都会での日常に戻っていくために、なくてはならない場所なんです。

出会いはいつも寛容に。

 もちろん普段の生活も、色々ある小さなことの中に楽しさがあって、例えば読書をしていても、何かひとつ素敵な言葉に巡り会ったりすると読んで良かったなと思えます。気に入った言葉は必ず紙にメモをして、あとで「なるほど、なるほど」って読み返すんですけど、そういう学びや気づきが少しずつ自分を成長させてくれることが楽しいんです。女優のお仕事もそうですね。私には、女優はこうじゃなきゃいけないというのがないんですが、その分いつも周りの方々に勉強させて頂くことがすごく刺激になる。演じる役から刺激を受けることもあります。小説を読んで受ける感動に似たものが役の中にあるというか。そんな風に自分を成長させる出会いは色んな場面にあると思うんです。もちろん人もモノも自分に合う合わないがありますけど、合わないと思った時点で終わりというか、出会った時点では何事もまず受け入れることを大切にしたいですね。自分から可能性を狭めるのはもったいないですから。
黒谷友香さん
変わらずに変わっていくということ。

 たぶん何かを吸収したい、成長したいという気持ちって、多くの同世代の女性に共通していると思います。私も、例えば友達から、最近英語とゴルフを始めたと聞けば頑張ってるなって思うし、年上の女性の雰囲気とか知性にすごく憧れるものがあって、どうしたらあんな風になれるのかと考えることがあります。でもそんな時、刺激を受けて変わっていく一方で、それでもやっぱり変わらない部分を持っておくことを大切にしたいと思うんです。
 乗馬クラブはそのひとつですね。もちろん10年もやっていれば、腰の高さくらいだった樹木がいつのまにか見上げるほどに成長しますし、開園当時から飼っていた犬が亡くなったこともある。でもその犬のお墓のまわりにきれいな花が咲いたり、また新たなメンバーが増えていくのを見ていると、みんな一緒に生きてるね、って感じがすごくするし、時の流れとか、生と死とか、普遍的で、本質的に変わらないものの尊さをあらためて教わるような気がします。変わらないものの中で、変わらない自分を確認する時間というか、それがあってはじめて流されずに成長していけるんじゃないかと。私らしく生きるってそういうことだと思うんです。

プロフィール

1975年、大阪府生まれ。血液型O型。趣味は乗馬、ガーデニング、読書。
10代の頃から『mcSister』の人気モデルとして活躍し、19歳のとき映画『BOXERJOE』で女優デビュー。その後、CM・ドラマ・映画・雑誌など幅広く活躍。主な出演作に映画『TANNKA短歌』、NHK『乙女のパンチ』、TBS『ホットマン2』『ハンチョウ〜神南署安積班〜』ほか。

インフォメーション

佐々木蔵之介さん演じる安積班長と黒谷さん演じる水野真帆ら個性的な刑事たちが、チームワークを武器に事件を解決していくTBSの人気刑事ドラマ『ハンチョウ〜神南署安積班〜』。7月5日(月)夜8時、待望のシリーズ3作目がいよいよスタート。

ロンドン、ブロードウェイを席巻したトム・ストッパードの傑作舞台『ロックンロール』(演出:栗山民也・主演:市村正親)に出演。公開は8月3日〜8月29日、世田谷パブリックシアターにて。


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